業務標準化手法の考え方
- Konno.y
- 2017年9月21日
- 読了時間: 3分
更新日:2018年10月6日
ここでは業務標準化手法の考え方!として、実際に業務標準化を行う上でのプロセスの考え方と、それに関する企業における総合的なマネジメント(管理)の考え方を合わせて話しをしましょう。
ではどうするか? まずは、一つの部署または一つの課についての進め方。
◆業務の洗い出し。(業務を行う上での職務分掌の割振りの為、適材適所を作る為)
◆業務標準化(各業務の手順書)の作成。(誰でも同じ品質で業務を行う為のもの)
◆業務を行う上でのリスクの抽出。(リスクマネジメント「管理」)
◆業務の決済機能のシステム化。(責任の所在を明確にする為)
◆業務の評価制度をシステム化。(社員能力の評価=労働対価へ反映することで労働者のモチベーションアップと更なる能力の底上げに繋がる。これは連鎖反応する)
上記について説明すると、業務の洗い出しをすることで、実際の業務を細分化し特定の人物への一極集中の様な業務量の極端な集中を避ける。
これにより業務量は分散し生産性の向上へと導く。
また、業務の細分化は業務を行う上での職務分掌の割振りができる為、各部署や各課での人材の適材適所の構築が可能となる。
次に業務の洗い出しが終わり、業務の細分化から各自の職務分掌が出来上がった時点で、業務標準化の作成を行う。
業務標準化(各業務の手順書の作成)は、特定の人物しかこの業務が出来ないという様な非合理的な手法をやめて、担当人物が何かしらの事情で休んだり不在の時でも、標準化(手順書が作成)してあることで、他の者でも同じ品質で業務を進めることができる様にすることである。
会社は単に業務(事業)をこなすだけでは利益は出ない!
会社に於いて業務(事業)を続け利益を出し続けるには、トラブルを無くさなければならない。
いつ、どこで、どの様な事で、どれほどのリスク(危険・被害)が出るのかを予測し、その対策を準備しておく事で、リスクを回避したり、最小限の被害で抑える事ができる。
その為のリスクの抽出とリスクマネジメント(管理)である。
業務の決済機能のシステム化とは、業務を行う上での各ポイント(上司の決済を得る)主任・チーフ・リーダー・マネージャー・係長・課長・部長などの決済や評価を得て、次のステップや次の業務段階へと進む場合に於ける決済機能をシステム化する事で、責任の所在を明確にできる。これは、業務上の責任の擦り合いの為ではない!
業務を進める上で、いかにスピーディーに業務を繋げるか!次の段階に進めるか!
これが出来ていないと、「商売の契機を逃す」事にもなりかねない。
また、責任の所在を明らかにする事で、各自が責任を持って自分のやるべきことをこなす様になる。
業務の評価制度をシステム化する事に関しては、単なる人事労務管理に於ける社員評価制度では、業務の洗い出しによる職務分掌の明確化や適材適所、業務標準化における同品質での高度な業務、業務を遂行する上でのリクス管理、業務の決済機能における責任ある仕事の全てを網羅していない場合が多い為、正確な人事評価に繋がらない。
社員は、少なからず自身の労働対価として高評価をもとめている。
人より多く給料が欲しいと願う。正当な評価で労働対価が支払われれば自身のモチベーションも上がり、もっと頑張ろうと向上心も働く!労働力の底上げが可能になる。
一部署・一課でこの様な考え方による(業務標準化手法の考え方!)構築が出来たら次々に他の部署や他の課でも同じ構築をした後、各部署の連携をする事で、全社的なシステム構築が出来上がり、社内の情報共有と縦割りでけでなく横や斜めの部署間を超えたシステム運用で生産性は飛躍的に向上する。
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