有給休暇と生産性 3/3話
- Konno.y
- 2017年11月29日
- 読了時間: 3分
更新日:2018年10月6日
「当社には有給休暇は無い」とか「パート・アルバイトには無いよ」とか言ってしまう会社がある。その言動の背景には何があるのか? について話そう。
会社が十分に利益を上げ、潤沢に資金があれば労働者に有給休暇(労働していないのに労働したものとして賃金を支払う休暇のこと)の使用は何の問題も無いだろう。
しかし、利益が少なく資金もギリギリで営業している会社は「有給休暇なんて認めない」「労働していないのに金なんか払えない」と言う考えの会社も多い。
では、考えを少し分解して、考えを柔らかくして見よう。利益が上がらないのは何故か?
当てはまる項目は多岐に渡りますから、限定するには少し難しいので仮定して的を絞って話しを進めます。
よく耳にする「生産性!」と言う言葉。この生産性に的を絞り、仮定して話します。
「生産性」とは何か?
生産性とは、より少ない労力と投入物で、より多くの価値(利益)を産みたいと言う考えから生まれてきた概念である。
生産性が高いと、より少ないコスト(労力や資金)で多くの利益が生産できる。
又、労働力の余暇も増やせると言う付加価値を実現できる。
この観点をもっと解り易く例えるとしましょう。
例えば、会社の生産目標や売上目標を設定したとしよう。
目標を達成した場合には「臨時ボーナスを支給する」または「ボーナスを増やします」と労働者に伝えた場合に、何が起きるのか? と言うと、労働者は自身の利益が「目に見える」形で提示された為、単純に「頑張る」と言う行為に出ます。
労働者が頑張れば「労働力が上がる =(イコール)生産が上がる」。生産性が上がれば会社の利益が上がるので、会社はその利益の一部を労働者に還元できる。と言う「極めてシンプル」な構図が出来上がる。(ここでは解り易くするために例えとして話しをしています。)
生産性が上がると言うのは諸説ありますが、シンプルに例えると、「1人あたりの能力が向上する」又は、製造業で言えば「1時間あたりの製造(製品生産量)出来高が増える」と言う事になります。
更に例えるなら、「朝出社して退社の時間まで、ただ単に会社にいればお金が貰える」と言うような「ぶら下がり社員」を減らし、自分が会社に貢献すれば、その貢献した利益が自分に還元されるから「仕事を頑張る」「会社の利益(売上)を伸ばそう」と考えて行動する人とは、「雲泥」の差が生じ、生産性は全く違うと言う結果になりますね。
ですから、会社は「どうやって生産性を伸ばすか」「どうやって労働力を上げるか」に注力すべきであり、単に「賃金を払うのがもったいないから」とか、生産性とは関係のない「無駄な」忙しさに「休まれたら困るから!」などと言う理由から「有給休暇は認めない」と発言しているとしたら、とても残念でなりません。
労働者が持てる「力」を十分に発揮して、働きやすい職場を創り「生産性」を上げて、その「労働の疲れを癒して」また、頑張ってもらう為の「有給休暇」であることを理解して、会社経営に邁進してもらいたいですね。
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